酔狂・まごっとの城が森うだうだツーリング 


■ 97/4/26 Sat ■
朝10時に起きて、酔狂に電話を入れる。まだ寝てやがる。 「どないするん? ええ天気やで。 ほんで仕事はできたん」「きのうまた飲んでしもてな」「アホちゃうか」「あと傾向と対策だけや」「ほんだら1時出発にしよか」
で、それからだらだらと12時までメールを書いたりする。シャワーしてから、地下の駐車場でパッキング。1時半になってやっとパッキング完了で、表に出ると酔狂が来てた。ちょうど着いたところ。2時ちょっと前に出発。臨海を走って大津インターから湾岸に。大津インターかぁ(汗笑) ちょっと風があったけど、ええ天気で気分爽快。関空道から阪和道に入って、海南インターで下りる。たばこ休憩。下津まで海を見ながらちんたら走る。海を見ながら一人にやける。
有田のサティーによって、食糧を買い込む。いつもの魚屋、といってもしばらく行ってなかったから、もう忘れてるだろうと思うてたのに、覚えてくれててまたまけてくれた。「その格好でここうろうろしてたらそら目立つで」って、なんだんねんな、もう(^^;; サティーの表で買うたばっかりのパンにかじりつく。こっちは普通やと思うてるけど、怪しいねんやろなぁ。
R480で有田川をずんずん遡って行く。ええ気持ちやなぁ。金屋の町を通り過ぎて、一度R480が有田川から離れてもう一度有田川に出会ったところから今晩の寝場所を探す。ちょっと走っただけで、右手に川原に下りる道があって格好の川原。ちょっと民家が近いがまぁよしとして川原に下りる。ばっちり、よっしゃぁ〜きょうはここやと荷物下ろそうかと思うたら近くになんや毛の塊、よう見たら狸の死骸。骨まで見えてる。あちゃちゃと思いながらも、狸の見えへん場所まで移動して、荷物を下ろす。
バイクを止めた途端に酔狂はプシュ〜いわしてる。ぼくもとりあえずさっさとテントを張ってしもて、プシュ〜。さて焚き火のシバを捜しに歩くと、むちゃくちゃおあつらえ向きの廃材の山が、2回ほど往復して、これでしばらくはもつやろうと、早速、薪に火を着けたら、よう燃える、よう燃える。焚き火はこうでなければ。その間、酔狂はメシを炊きはじめる。まだ明るいのにあんまりよう燃えるのでもったいなくなってちょっと火を落として、川原に寝転がってエビの唐揚げをアテにビール。うだうだしてる間にメシも炊けて、晩飯のイクラ丼にウニ丼、美味。米がもうっとうまければもっと美味。ようやくうっすら暗くなってきてポチポチ星が見えはじめた。HB彗星を捜してみるが、残念ながら山の陰なんやろか、見つからない。「あの明るいのん、何やろ」「あれ赤いで」「火星とちゃうか」「せやな、あの明るさは恒星やないなぁ」腹もいっぱいになって再び火を大きくしてると、ビールのほろ酔い気分でうたた寝。これがまた気持ちええ。ふっと起きて火をいぢって、うだうだうだうだうだうだ、男と女の話やら、甘えたやしなぁ、アウトドアはどうだこうだ、ウィンドーズはほんま苛つく、うだうだうだうだうだ、「4月はストレス溜まってたんやんなぁ」「ほんまぁ、こんなうだうだしてるのん、久しぶりやんなぁ」「あ、せやせや、カツオのたたき食べなあかんなぁ」うだうだうだうだ「あの声なんや?」「カジカとちゃうん」うだうだうだ「ほんまここええなぁ。焚き火はアホほどあるし、クルマもあんまし通らへんし、なんで金払うてあんな人いっぱいのキャンプ場行かなあかんねん」 「火ぃ見てたらほんま飽きひんなぁ、不思議やなぁ」うだうだうだうだうだうだうだうだうだうだうだうだうだうだうだうだうだうだうだうだうだうだうだうだうだうだうだうだうぐうすうだうだうだうだうだうだうだうだうすうすうだうだうだうだうだうだうだうだうだうだうだうだうだうだうだうだうだうだうだうだうだうだうだうだうだうだうだうだうだうだうだうだうだうだうだうだうだうだうだうだうだうだ

■ 97/4/27 Sun ■
朝8時に目が覚める。ほんまに地べたはよう寝れる。ぐっすり、ぐっすり。夜中に暑かったのか、気がついたらパンツまで脱いでた。夜中に知らん間にチンチン触ってたんやろか。
コーヒーを入れて、フランスパンにレタスとハムをはさむ。優雅な朝。「豆腐も食べなあかんで」「もろた貝、焼こか」「そのトースターええなぁ」うだうだうだうだ、、「それにしても暑いなぁ、パンツ一丁になったろ」「動く気ぃせぇへんなぁ」「この薪全部燃やし尽くすまで出られへんな」「酔狂、持ってきた木ぃなんやおしっこ臭ないか」「わぁほんまや、ネコおしっこしとるわ」 うだうだうだ、「ええ天気やなぁ」「なんかきのうの晩から食うて寝てばっかりしてへんか」うだうだうだうだうだうだうだうだうだうだうだうぐうすうだうだうだうだうだうだうだうだうだうだ やっとのことで撤収を済ませて川原を出たのは1時近くになってたやろか。
R480と別れて川合から城ヶ森林道へ。うわぁ〜なんや舗装してしまいよったやんか、ほんまアホちゃうかぁ、と思うてたら、川合から3kほど走ってやっとダート。と、いきなりガレてる(^^;; 満載のBajaはぶりぶりケツ振りよる。あわわわわわわ、プスッ、つっこんでしもたやないの。酔狂は横をゆっくり追い抜いて行く。ダートひさしぶりやしなぁ。気を取り直して走りはじめたら、今度はマップが落ちそうになってまたガレのアップの真ん中で止まってしまう。ちっ、ほんま舗装してしまいやがったと思うた途端、なんでこんなガレてんなあかんのや。ちょっと走ったところで酔狂が待ってて、「たばこにしよ」「ほんまたまらんなぁ、こんなガレてへんかったやんなぁ」「リアタイア、もうボーズやしなぁ、いっこもかみよらへんねん」「わっ、あのアフリカツインうまいなぁ」「あの後ろからついて行きよるのん、女ちゃうん」「みんな若いなぁ」「ワシらもうオッサンやもんなぁ」
休憩したあとはようやくダートの乗り方思い出して、ちょっと頑張ってみる。林道はぐいぐいと高度を上げて行く。白馬林道の分岐でちょっとだけまた舗装完了。八斗蒔の分岐からまたまた林道は大ガレ。スタンディングで必死に耐える。そういあ3年前、下りでこのあたりでこかしてしもたんよなぁと思うてたら、バイクの走っていくライン上に大きな浮き石、あかん、あかん、そっち行ったらあかんて、ガタッ、プスッ、くっそぉ〜、ううううう、立ちごけしたらあかん、と必死に耐えた。ほんましゃぁないなぁ、せっかく調子乗ってたのになぁ。ううう、痛たぁ〜、股関節つりそぉ〜。
城ヶ森山の直下でまた休憩。「オッサンやなぁ」「休憩ばっかりやっとるなぁ」「わっ、あれ女やで、う、うまいなぁ、ばんばん行きよるやん」「あ、あれヘタやで、ワシら並やなぁ」「空で走りたいよなぁ」「せやけど空で走ったかてワシらのこのこしか走らへんで」「コーナーでアクセル開いたほうが安定すんのんわかってるけど、こわいもんなぁ」「ちょっと頑張ったれ思うてやってみんねんで、そしたらケツ滑りよるやろ、そしたらビビってまうもんなぁ」「そやんか、こわい思うたら、よけいあかんねんで、スキーと一緒やんか」「スキーやったらこわないのになぁ」「スキーこけても痛ないやんか」「これからどないする?」「花園おりて温泉入るか」「あした仕事あるねんで」「あんなぁ、あした仕事あるとか言うのんは最低やで。仕事なんか行くだけ行って休養してたらええねんやんか」「どこでもすぐ寝れる人間はええよなぁ」「奥千丈走ったことあるん?」「あ、ここか、ここ走ったことないわ」「ほなそこ走ろか、高野山から先、あんまし好きちゃうねん」
城ヶ森の裏を回ったら、林道はぴしっと締まって、格段に走りやすくなって、思い切って攻めてみる。攻めて走ってる方が安定してるねんもんなぁ。これくらいやったら、頑張れるのになぁ。スカイラインに出て一瞬止まる。奥千丈行きを瞬間的に決断して右折。1Kほどスカイラインを走って奥千丈に入る。すぐダート。フラットで締まっているので走りやすい。4輪がのこのこしてるのをぶいっと追い抜く。よう走るよ、四輪で、こんなとこ走ってもしんどいだけちゃうん。向かいに初めの予定の護摩段スーパーがくっきり見える。奥千丈に入って10kほど走ったところで、水場を見つけてまた休憩。ほんま休憩だらけ。
そないしてたら、2台がふっとんでくる。必死で走っとる。ワシらオッサン。のこのこ走るオッサン。休憩ばっかりしてるオッサン。ちょっと走ったところでダートはおしまい。あとはブラインドばっかし、先行していた四輪にすぐ追いつく。追いつくのはええけど、アホなやつほど抜かさしやがれへん。ぼけぇ〜、どけぇ〜、ワシらはオッサン。
R168に出た。ここまで来ればもう勝手知ったる道。谷瀬の吊り橋でお約束の休憩。珍しく吊り橋横の喫茶店に入って、ゆっくりコーヒーを飲みながら、「きれいなキャンプ場やなぁ」「えらい違いやなぁ」「あっこでキャンプしたら気持ちええねんやろなぁ」「快適居住空間まるごと移動やもんなぁ」「ごろごろ寝てへんもんなぁ」「いまからやったら、帰ったら9時になるかなぁ」「アホちゃう、こっからやったら2時間半あったら帰れるで」あとはブイブイ、ギュンギュン、なんだんねん(^^;; 五条、「しんどいのにむちゃくちゃ追い越しすんなよ」「誰やぁ早よ帰りたいゆうたんわ」御所、あ、ここやここや、ぬるい缶コーヒー売ってる自動販売機は、水越峠、トンネルできたもんね、きっちり美原まで戻ってきたのが7時20分前。早よ帰ってビール飲みたいという酔狂と別れて、真琴でネギチャーシュー食うて帰ってきました。

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