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 村上龍『トパーズ』 (1992 日) ★★☆

 先に白状しておきますが、これって山の中のテントで読んだ。夜中に夢に出てきて気がついたらビンビンよ(汁)
 『トパーズ』は村上龍の小説の中でも好きなほうの部類なんよ。というか、龍の小説の中で5本の指には入るんじゃないか。もう忘れたけど(^_^ゞ
 さてと、映画のほうですが、ボクの友だちに尻フェチがおってね、しきりに高層ホテルの窓に手をついて、尻を突きだしていやらしく振るってシーン、あれがいい、いいってうるさい。是非、まごれびゅに『トパーズ』書いてくれというリクエストにお応えして、もういっぺん見たやんか。
 これで2度目か。2度も見る映画じゃないなぁ。あの尻振りシーンは、実はボクも好きで、今回もきっちりカウパー腺刺激されてんの。つまりちょいと勃起しかけ。ほんとエッチぃ。ところがですねぇ、あのシーンだんだん夜になってくるでしょ。暗い部屋の中でね、何、映ってんだか、あんまりよく見えないんだよなぁ。エロビデオじゃないんだから、見えりゃエエってもんじゃないけど、暗くて何かわからんってのは退屈よ。セリフ聞こえにくいしな。元々文学作品っていうか、小説なわけで、ことばで語られてるのが、映画になったらことばが聞こえにくいってのも、矛盾してるような。映画だからそれでいいのって、とも言えないでしょ。
 島田雅彦にはじまって、加納典明、三上寛、天野小夜子とSMが続くんだけどね、ひとつひとつは面白くても飽きてくる。というかね、例えば三上寛の話なんかは小説として読んでるほうが面白いんだよね。つい最近読んだ『ライン』でも、映像化されてしまわないほうが絶対いい。小説『トパーズ』は12話、『ライン』は20数話、延々と続いても飽きが来ないんだけれど、映画となるとダメ。天野小夜子のカメ吉SMなんてもう腹いっぱいのところに無理矢理、ファミレス的食事を突っ込まれてるような。。。こうして見せられ続けることがSMだったりして(苦笑) ♪恋のヴァカンスはいいんだけど、そこまで引っ張りすぎ。SMはまだしも、ドラッグな、もういい、もういい。なんかアホくさくなってくる。確かに風俗の子なんかはラリってないとやってらんねぇなんて言うの聞いたことあるけど、ドラッグ・オンパレードにはほんま閉口。だって実際のところ真実味に乏しくてファッションっぽすぎると思うんだけど。
 天野小夜子の♪恋のヴァカンスのあたりから、SMから離れて、俄然良くなってくるんだけど、これって村上龍のの小説家としての力でしょ。映画監督としての力じゃない。こうした誰もが持ち合わせる異常性、孤独感をえがかせたら、小説家村上龍はピカイチだもん。でも瀬間千恵は村上龍自ら出演依頼しに行ったというだけあって存在感抜群だった。


監督・脚本・原作 村上龍
撮影 青木正 / 長井和久
出演 二階堂ミホ / 天野小夜子 / 加納典明 / 島田雅彦 / 三上寛 / 瀬間千恵 / 草間弥生 / 野崎奈美 / 信太昌之

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2003年11月12日(水)
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