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■ ▼ ティント・ブラス『スナックバー・ブダペスト』 (1988 伊,仏)
始まりは調子よかったんだけどねぇ。。。浜辺の病院で、ぼそぼそぼそと流れてくるイタリア語がをーーっし、イタリア映画見るぞぉーっと、けっこう来てるキワモノ映像が続いて、それに重なって、タイトル始まるまでの音楽、これはどういうジャンルでいえばいいのか、ボクの好きなジャズっぽいかったる系でね、期待感ワクワクだったんだけれど、通しで見ると、そう期待したほどのこともないか。ひとつひとつの絵としてはおもしろいんだよ。 だいたいティント・ブラスなんて監督、知らんでしょ。ボクも知らんかった。調べてみると、「イタリアン・エロスの巨匠」らしいのね、道理でボンボン、じゃないか、ぼわんぼわんとボカシ頻発されるはずだ。『郵便屋』というのが新しいところらしいんだけど、その紹介に「尻フェチとして有名なブラス監督が画面 いっぱいに魅せる 大胆な“尻”アップには男性ならずとも見入ってしまうことは間違いない」 ふむふむなるほどなるほど、サイドカーに乗った女のおいどが丸出し! この絵はいいねぇ。サイドカーつきのバイクってこんなにかっこよかったかしらん。だいたいサイドカーっていうぼはコケった女を乗せるからかっこいいのね。そしてそこに乗った女がサイドカーからあげたお尻が風にまくれ上がって、その立派なこと。尻フェチのキミ、そうキミだよ、キミ、このお尻は必見だぜぃぃ! それだけじゃなくて、ほんとティント・ブラスが映し出すお尻にはソソラレル。 なんてこんなことを書いてると、なんじゃコリはエロ映画、ポルノかいと思ってしまうけれど、すごくキッチュよ。そして頽廃のかたまり。ファシズムにフェチシズムがからんで、どこか『愛の嵐』を思わせるような。。。たぶんに下敷きにはこれがあったんでしょ。 なんかいまいちわかるようでようわからん。そのわからなさがいまいちつまらんという印象なんよ。頽廃的ファシズムの若き総統モレコラ(フランコ・ネグレ)、ちょっと『ファントム・オブ・パラダイス』のスワンを思い起こさせもするんだけど、これに元弁護士先生(ジャンカルロ・ジャンニーニ)と対決、それから守らなければならなかったのは取るに足りないスナックバー・ブダペストだった・・・・そうなのか?そう見ると意外とつまらなくなってしまう、なんともすっきりしない展開。そのモレコラが「夢」の偶像としてまつりあげたファッホこそ取るに足りない存在でしかなかった。 映像のキッチュさとお尻だけが際立った映画でありました。
Budapes?e Bar?NACK BAR BUDAPEST 製作 ジョヴァンニ・ベルトルッチ / ガリアーノ・ファソ 監督・脚本 ティント・ブラス 原作 マルコ・ロドーリ / シルヴィア・ブレ 撮影 アレッシオ・ジェルシーニ 音楽 ズッチェロ・フォルナチアーリ 出演 ジャンカルロ・ジャンニーニ / ラファエラ・バラッキ / フィリップ・レオタール / フランコ・ネグレ
★★☆
2002年12月06日(金)
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