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 ▼ 宮崎駿『ルパン三世・カリオストロの城』 (1979 日)


 これはずばり名作だよなぁ。だからあえて・・・・
 宮崎駿の劇場第1作。ある意味で良くも悪くも宮崎駿。第1作からしてかなり宮崎駿の色が出てるでしょ。たしかにルパンはルパンで、山田康雄の名調子「おや〜す〜み〜とっつぁぁ〜ん」でぐいぐいひきこまれて、銭形や次元、五右ヱ門といった常連組でああ、いちおうルパンの世界ではあるんだけれど不二子はダメぇ〜。エロくない、全くもってエロくない、スカみたいでしょ。それにルパンと不二子のカラミが全くといっていいほどないんだもん。そして脇役陣となるともう完全に宮崎駿の世界。クラリスの爺ちゃんや犬なんて、駿の脇役常連でしょう。あーほんと宮崎駿っていうのはほんとすごかったのだと思わずにいられない。ルパンを食ってしまってるもん。
 だから最初から、ルパン=モンキー・パンチとして見るよりも宮崎駿のルパンとして見たほうが10倍楽しめる。スピード感はあるし、浮遊感はあるし、そしてきっちりはらはらどきどき。でも、でもなんだなぁ。クラリスとシータとはくらべものにならないしね。
 ほんと不二子を筆頭に毒気を抜き去ったルパンだと。いやほんとにルパンだと思うからいけないので、逆にうがった見方をすれば、宮崎駿にバズーを引っ張り出してこれるだけの力がなかったと、だからルパンを借りたのだと思えてしまう。
 それでも2つの指輪がはめこまれてそこに出現する駿の世界は好きだ。


監督 宮崎駿
脚本 宮崎駿 / 山崎晴哉
原作 モンキー・パンチ
音楽 大野雄二
出演 山田康雄 / 納屋悟朗 / 島本須美 / 石田太郎 / 増山江威子 / 小林清志 / 井上真樹夫
★★★★



2002年09月03日(火)
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