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 ▼ ジャン・フィリップ・トゥーサン『アイスリンク』  (99 仏,ベルギー)


 気楽に見るにはもってこいの映画。別にどうってことないんだけど。。。。
 アイススケート場でのラブストーリーの映画をつくる映画。なんて説明だ(^_^ゞ つまりアイスリンクでのロケがネタ。アイスリンクでのロケをロケするわけで、こういうのって、へぇーこうやって映画は作られてるんだと仕掛けが興味津々。実際にはその仕掛けを撮るための仕掛けがあるわけなんだよねぇ。
 まずはおもしろいのが、アイスリンクの上での撮影なのでみんながスケート靴を履いて登場。滑れる人もいればおたおたの手摺り磨きな人もいるわけだけれど、実際にはまがりなりに滑れても台本の上で滑れないという設定もありなんでしょ。まさか役者それぞれのスケートの力量に合わせて本ができてるわけないでしょ。カチンコのADなんかは元々ばりばりに滑れる役者を使っただろうし、当然ホッケーの選手はどこかのホッケーチームのエキストラでしょ。でも実際の撮影現場ではまさかスタッフみんなスケート靴履いてるわけないと思う。
 それでこのツルツルで何が起こるかわからない状況で、まず監督役のトム・ノバンブルはぶっ飛ばされて鞭打ちになったり、カメラマンも橇に乗って撮影してるときに橇が暴走して車イスの人になったりで、こういうドタバタもおもしろい。
 いかにもハリウッドという俳優にブルース・キャンベル、その恋人となる女の役にドロレス・チャップリン(チャップリンの孫)。ドロレスに監督は脚本通りになってもいいんだけど二人の成り行きで変わってもいいんだとそそのかすわけ。そしたらほんとにその撮影の合間にメイクラブ。こういうのってほんとにある話なんだろな。AVなんかでは結構やっちゃってるみたいだけど(汁) さていざ二人のキスシーンとなると監督がやきもちやいちゃって、そこはこういうふうにしたらいいんだとかドロレスにキスのふりつけ指導やってはキスしてしまったり。こんなのも有りなわけ。
 そのほかとにかく映画作りのエピソードもりだくさん。ほんと別にどうってこと無いんだけど、どたばたのようでさらっとしてるから見ていて飽きないんだね。↑のチラシを見たらどんなアクションもんかと思うけど、おしゃれなドタバタコメディー。最後には映画祭出品のためよそのロケ現場にヘリコプターで乗りつけるおまけまでついて、たっぷり裏側を楽しませてくれます。

La Patinoire
監督 ジャン・フィリップ・トゥーサン
出演 トム・ノバンブル / マリー・フランス・ピジェ / ブルース・キャンベル / ドロレス・チャップリン
★★★



2002年01月30日(水)
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