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■ ▼ 黒沢清『CURE』 (97 日)
本部長の藤原、あんたは誰なんだ?
むっちゃ怖いよぉー、久しぶりにおしっこちびりそうになった。むぅ、きのうの晩もきりきりきりきりっ(『オーディション』)でおしっこちびりそうになったばっかりなのに。ひぇ〜〜っ、今晩も眠れない{{ (>_<) }}ブルブル
おれ、あんたの話が聞きたいんだ
まず音がむっちゃ怖い。例えば同僚を射殺してしまった巡査の取調室。絵づらは怖くないのに、心臓がバクバクしてくるのだ。ま、そこは心臓の拍動音(この音のしつこさが群を抜いてる)、恐怖心を煽る音の定番だろうけど、じゃ、何も入っていない洗濯機が回る音(これは拍動音以上にしつこい)、ぐっと日常的な音だけにいやらしい。それらだけじゃないの、もう音が怖くて怖くて、なんでこういうのに限ってヘッドホンで聞いてるのだよ。ほんとに、もぉー。 逆にふつうなら怖いだろうというシーンは怖くないんだよね。ボクが変なの? 役所広司の嫁が首つったりするのだけれど、すぐに人形だってのがわかってしまうんだし、確かにXに首を切りつけて血みどろの惨殺死体が一瞬映ったりするけど、別にぃー。むしろ事件があっけらかんと起こってしまうほうが怖い。巡査がいとも簡単に銃殺されてしまうとか、2番目の殺人の実行犯?が窓からダイブしてしまったりするほうが息を飲んでしまう。これらのあっけらかんとなされる殺人の描写がすごくいい。 そして萩原聖人がむちゃいい。萩原が最初に現れる海辺のシーン、このシーンはもう最高に好き。ボクのどこかで『ねじ式』とダブってしまった。萩原が一貫して同じトーンで貫くからこそ、役所広司との交わされるびんびんの緊張感は、役所広司と萩原聖人の逆転を生じ、さらに通り抜けて観ている側との緊張感に転化してくる。このあたりの役所と萩原がぶつかりあう描写がずば抜けているのだ。 どうしようもなく怖い(^(^;) ラストの決着は、逆転した役所広司自分自身を抹殺することでなかったのか。そうした決着方法しかボクたちには残されていないんだといわんばかりの、「コーヒーお持ちしますか」なのがますます怖いのだった。ボク個人的にはうじきつよしはそういう決着のつけ方をしますかと思ってしまったが、やっぱりああしかないでしょね。ん、あ、そっか、そっか、うじきの決着のつけ方は役所のそれと対をなすのだ。どちらも抹殺しようとして抹殺してしまったのは同じだったのだ。。。。。 いまどういうわけだか受けているホラーものなどと同列で観てしまったら、確実に足下をすくわれてしまいます。
いいか、もう一度聞くぞ あんたは誰だ
★★★★☆
2001年12月17日(月)
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