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■ ▼ ペドロ・アルモドバル『キカ』 (93 スペイン)
『オール・アバウト・マイ・マザー』どういうわけだか、見逃し続けてるんだよなぁ。で、同じペドロ・アルモドバルの『キカ』 ポスター見たらわかるけど、ファッション雑誌の表紙って感じで、それもそのはずで、衣装がゴルチエだもん。なるほど、なるほど。どこまでゴルチエなんだかわからんけど、はじめの方でピーター・コヨーテが着てた赤いジャケットいいなぁ。そしてビクトリア・アブリルの「頬傷」ことアンドレアの衣装は紛れもなくゴルチエで、テレビ番組「頬傷」のシーンは毎回衣装が違っててエエんだよね。 エロいシーンはまったく欲情させてくれなくて、どっちかというと、喜国雅彦なんかのコミックを見てるようで笑えてしまう。あのレイプシーンなんかまさにそのものでしょ(笑) で、そのまま突っ走るのかと思うと、後半はぐっと劇画チックになって「殺人は足の爪を切るようなものだ」というふうにぐっと締まっていく。映画一本の構成としてもうばっちり。ラストの一面のひまわり畑のシーンなんてものの見事にはまってるもんなぁ。 それと、あの部屋、どうしてヨーロッパ系の現代的な部屋というのはあのような色遣いができてキッチュなんだろうとちょっと感心。あの部屋の色があるから、ユーカリ荘のアンチックな雰囲気がひきたってくるんだと思う。衣装・美術関係を見てるだけでも退屈しない映画。
2001年10月14日(日)
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