
嶽本野ばら
鱗姫
小学館 '01.04.10
人と人、なかんずく男と女、女と男が、フェロモンで惹きあうより以上に惹きあうもの、それは血。同じ血が流れていると知ったとき。そしてその血が互いに呼び寄せる力の強さに抗いきれないと知ったとき。。。長いスパンを経て、それでもやっぱり同じ血が流れてたんだと気がついたときにはどうすんのさ。えーーーっと、えーーーっと、罪に罪を重ね、愛という地獄の中に埋没していきましょう。私達は世界を敵にまわすのです。でもそのことはちっとも恐くありません。後悔なんてするものですか。私達は突き進む。たとえ誰が悲しもうとも。愛しています。愛しています!狂おしい程に。有難う、有難う。私は今、奇跡の中にいる。うーんとね、野ばら、やっぱり読んだらいいと思う。若い子らはきっと読むべきだ。それよりも何よりもほんとは畠山クンが読むべきだ。でも畠山クンは本なぞ読まないし、読んだってわからんでしょ。所詮、鉄の処女でミンチにしてもらうのがお似合いだね。がぁぁーーっ、畠山なんぞはこの際どうでもいんだ。 人は同じ血が流れていないとき、マッチポンプを使ってでも同じ血を流そうとする。相手を喰らってでも同じ血を流そうとする。それを人は恋愛と呼ぶかもしれない。そしていくらその血を同化しようとしても同化しきれないときもある。 でも元々同じ血が流れていたらどうすんのさ。 そしてその同じ血が流れている人間が、どこか、それが『世界の終わり』であってもきっといる。絶対いる。
「じゃあ、楼子の彼氏はVivienne Westwoodを着る人じゃなくてもいいんだ」
2001/05/22
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